ドクタータガー   蒔可ぬ種は生えぬ

No.1059 蒔可ぬ種は生えぬ 投稿者:いしい 投稿日:2006/07/27(Thu) 10:23 [返信]


初見参美美氏の書き込みに感謝し、筋肉オトメ氏の「全日本で女子480kg級をやってもらえ
ませんか?」について少し整理したい。
No.1051でMのテツ氏が書いた変更理由を補足し経緯を明記する。
実は、世界選手権大会の開催がインドア・アウトドアが交互に行われる隔年開催になったの
は2000年からで、それまでの国際連盟は黎明期状況に近く、開催カテゴリー(クラス)は開
催国が主導権を取る事が多かった。
その頃、女子部門では480kg級をユース扱いする国が多く、現に旭川BLが参加した90年の
オランダ大会では560kgだけが行われ、80kgものハンディの中3位入賞を果たした。

1998年、日本連盟は、国際綱引連盟内での520kg級、560kg級を女子のメーンクラスにとの意
見重視に検討を始めた。

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No.1060 RE:蒔可ぬ種は生えぬ 投稿者:いしい 投稿日:2006/07/27(Thu) 10:26


今だから書ける話。
2000年、役員改選に伴い、専門委員会ブロック委員も新たに推薦されてきたが、技術委員会
は見るからに何もできないメンバーが多数を占めた。
日本連盟は以後2年間の危機感から、アドバイサリー・スタッフ部門を新設、全国9ブロッ
クからボランティアを条件に、現場で活躍する方を委嘱し、技術委員会に集め張り付けた。
案の条、選出されてきた技術委員は意見も吐けず、何一つ行動も出来ない、しないことから
アドバイサリー・スタッフがその尻拭いを行う事になった。
その一つが女子部門のクラス変更への調査・集計・分析活動。

日本連盟は、520kg、480kg級をメーンとすべしと国際綱引連盟に訴える一方で、480kg級が
国際カテゴリーから外される可能性を伏せた中で、全日本選手権大会に出場する都道府県
代表女子チームおよび特別予選会参加チームへアンケート調査を行った。

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No.1061 RE:蒔可ぬ種は生えぬ 投稿者:いしい 投稿日:2006/07/27(Thu) 23:10


こんな事を書いても、今の執行部の方々はaを含め誰一人としてこの事実を知らないだろう。
まこと情けない話ではあるが、ま、そんな事は脇に置いて。
さて、差出人はI元競技本部長名で、2000全日本選手権大会に参加した都道府県代表チーム
と特別予選会参加チームにクラス変更に対するアンケート用紙が郵送された。
この集計・分析は、当然、技術委員が受け持つはずであったが担当とされたご当人は逃げた。
時に、私はチーフアドバイサリーの立場にあり、そのスタッフの四国玉井アドバイサリーを
尻拭い責任者に据えた。
彼の分析は実に細やかな報告で、それを見るだけで総括的まとめは必要ないほど優秀だった。

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No.1062 RE:蒔可ぬ種は生えぬ 投稿者:Mのテツ 投稿日:2006/07/28(Fri) 08:46


いしいさんの話の途中だが、日本の綱引競技の進歩は技術委員会のメンバーではなく、このアドバイサリースタッフが握っている、と思う。 今年度からのメンバーが分かったら是非公表していただきたい。 

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No.1063 RE:蒔可ぬ種は生えぬ 投稿者:いしい 投稿日:2006/07/28(Fri) 23:31


まことに残念ではあるが、今期のアドバイサリー・スタッフは存在しない。

日本連盟は、No.937 牽強付会で説明したように3月18日の理事会・総会で[専門委員会規
則]の一部を改訂承認させ、10年逆行する道を選んだ。

すなわち、公に8つあった競技普及本部の諮問委員会の技術と審判委員会を統合し技術審判
委員会、普及と指導者育成を統合して普及指導委員会の二つに形を変えた。

これに漏れた公認審判認定委員会、国際審判養成委員会、アウトドア競技普及特別委員会、
ジュニア競技者育成特別委員会はものの見事に消えた。実になさけないオチだが、現理事や
正会員の方々は何も不思議に感じないらしい。

そして「アウトドアこそ綱引」の先鋒を走ったA’は、競技普及本部から外れ、総務事業本部の
医事学委員会委員長に下げられた。

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No.1064 RE:蒔可ぬ種は生えぬ 投稿者:いしい 投稿日:2006/07/29(Sat) 17:34


当時の技術委員会およびアドバイサリースタッフ(以下、AD)の会議は、頭からクラス
変更有りきでない。ここで何度も伝えているように[選手が嫌がる変更はすべきでない]
がベース、大前提にある。そこでアンケート依頼、データー収集が必要になる。

当時の技術委員会・ADは[前日計量の是非]にも厳しい意見を持っていた。
その当時の全日本軽量級選手権大会は、日本連盟主催大会でありながらこころみなテクニ
ックを使って前日計量を認めさせていた。
すなわち、I元競技本部長が知らない内にその承認決定が下されていた。
岐阜から石川に移ってからは、正規な計量が行われるようになったが、岐阜が望んだ前日
計量の理由は、大会当日の役員弁当代の捻出と聞けば、公平・公正とは無縁の発想に顎が
外れる。
そして、今年も西日本選手権大会は前日計量を行っている。大分の言い分が関アジの消費
なら納得してもいい。

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No.1065 RE:蒔可ぬ種は生えぬ 投稿者:へのじ 投稿日:2006/07/29(Sat) 19:29

いしいさんは正論しか言わない人と思っていたよ。関あじの消費ねぇ〜、笑えるよ。



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No.1066 RE:蒔可ぬ種は生えぬ 投稿者:いしい 投稿日:2006/07/29(Sat) 22:05


そのアンケート集計結果を改めて公表する。
現執行部のやり方を真似、期限までの回等数を隠して表せば、56%が賛成、24%が反対、
20%が分らないだった。
玉井ADはさらに回等数を求め、メールおよび再送郵便にて本音の把握に動いた。
その結果、45%のチームが520kgへの変更を支持、32%が反対、23%が分からないの回等
結果を集計できた。
意外だったのが、ありがとう・コベルコといった当時の軽量チームからの賛成意見だった。
それらデーターをベースに当時の技術委員会・ADは、日本での普及と世界で戦える考え
つく多くの事態を想定して議論を行った。


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No.1067 RE:蒔可ぬ種は生えぬ 投稿者:いしい 投稿日:2006/07/29(Sat) 22:06

余談だが、理事会も総会も、そして現諮問機関委員会もおおよそ会議は2時間で終わる。
それが年2回の開催で、多くのことが議案決定され進んでいるのが実態だ。
当時のAD会議は、自腹の宿泊ホテルで第2ラウンドに入るのを常とした。
新宿京王プラザツイン部屋をチェックインし、目が落ち目まで議論、そして起きては議論し、
不都合のない意見書を毎度纏め上げていた。
議論で声が大きくなり、ホテル側からの注意・指導は何度、何十回受けたか記憶に薄い。
だだ、コーションや出入り禁止の失格が無かったのだけは覚えている。
そういう議論を踏まえ、技術委員会&ADは「520kg移行やむなし」の結論に達し、1年と
いう準備期間をおいた後、02全日本選手権大会よりこれを実施したいと意見に纏めた。



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No.1068 RE:蒔可ぬ種は生えぬ 投稿者:いしい 投稿日:2006/07/30(Sun) 07:39


それらを踏まえ、I元競技本部長は以下の提案(2000.3.17付)を理事会に提出した。

 1 02全日本綱引選手権大会(2002.2.16〜17.開催)女子のクラスを520kgで実施

 2 第10回全日本軽量級選手権大会(2001.10.21.開催)の実施クラスを下記の通りとする
     男子 560kg      520kg(新設)
     女子 480kg(新設)  440kg
      ※ 普及面の観点から、現行の女子440kgを引き続き実施し、またジュニアチーム
        の継続性の観点から、W440kgと共にY2に該当するM520kgを新設

 3 世界インドア選手権への派遣(2002.2.21〜24アイルランド)
     2001年10月の全日本軽量級選手権 M560kg、W480kgの代表選考
     2001年3月の全日本選手権大会  M600kg、W520kgの代表選考

 4 全日本軽量級大会の名称変更
     例) 全日本クラス別綱引選手権大会

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No.1069 RE:蒔可ぬ種は生えぬ 投稿者:いしい 投稿日:2006/07/31(Mon) 17:29


勿論、この提案は理事会・総会を通過するが、改めて提案事項を精査していく中で、2001年
3月の全日本選手権大会女子優勝チームの勝者は480kg級、それを「世界選手権時には格上
げして520kg級に出てくれ」はまこと酷な話。
よって、第10回全日本クラス別綱引選手権大会では、完全なクラス移行が行われていない時
期から女子520kg(新設)を行うこととした。
このネーミングは、全日本選手権大会で行わないクラスの全日本という意味合いがあった。

その結果、2001.10.21.開催の第10回全日本クラス別綱引選手権大会には、男子560kg級部門
に31チーム、新設の男子520kg級部門に2チーム。 女子440kg級部門に13チーム、世界選手権
大会代表選考がかかる女子520kg級部門には10チームの参加で行われた。

残念な結果だが、新設の男子520kg級の開催は、この一年で終わりとなった。

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No.1070 RE:蒔可ぬ種は生えぬ 投稿者:いしい 投稿日:2006/07/31(Mon) 17:30


翌2002年は、世界選手権選考もなく、また主管の岐阜県連の強い要望から再び名称が全日本
綱引選手権軽量級大会へと戻され開催されている。
2002全日本綱引選手権軽量級大会には、男子560kg級部門に30チーム、女子440kg級部門に
11チームが参加。
開催地が石川県金沢市に移された2003全日本綱引選手権軽量級大会には、男子560kg級部門
に28チーム、女子480kg級部門に17チームの参加がある。
開催場所の利便性を考慮すれば、全日本綱引選手権軽量級大会は、春の全日本選手権大会
に匹敵する大会に成長しているのは明らか、さらなる発展には最も交通利便性の高い東京都
で行われるのが望ましい。

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No.1071 RE:蒔可ぬ種は生えぬ 投稿者:いしい 投稿日:2006/07/31(Mon) 22:07


No.1057 美美氏の「石川開催も今年で最後ですが。。。」は事実。
また、先日終わった全日本ジュニアの会場も移動することが決定しているが、日本連盟の
理事でも知らない者は多い。それが今の日本連盟の姿。

そして「全日本選手権と軽量級大会を一緒にしよう!」は、ここに至ってはもう無い。


ドクタータガー

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